前立腺癌になってしまった(8)

前立腺癌

骨シンチにて、転移がないことが分かりホッとするのも束の間、治療方針を決めなければなります。私の場合は、T2CN0M0なので、転移は幸いありませんでしたが、グリソンスコアが9と高リスク前立腺癌群に分類されるため、もちろんしっかりと検討しました。ネットでも調べまくりました。ただ、最後の最後、頼るべきは主治医です。ざっくりですが、主治医からの説明をまとめると以下の通りです。放射線治療に関しては、放射線の先生からの詳しい説明がありました。

①前立腺全摘出術

  • 最近ではロボットによる手術が多くなっているのだと思いますが、性機能が温存できるのがメリット
  • 手術では癌を取り切れない場合などでの再発の場合は、救済放射線治療や救済ホルモン療法があり、患者としては安心感がある
  • 自分が診てもらっていた病院では対応できない療法だった

②放射線治療(ホルモン療法+強度変調回転放射線療法(VMAT)+密封小線源療法)

  • 過去の記事で参考にした論文で一番長年に渡り、成績が良かった療法(資料上はIMRTに分類されるがVMATは、IMRTの発展型)
  • 自分が診てもらっていた病院でも対応可能な療法
  • 外部照射のために、平日毎日外部照射を受けに約1か月半程度通院が必要(だいたい短くても病院に着いてから1時間は毎回掛かります。)
  • 過去からの治療実績が一番多く、再発率も低い

③放射線療法(ホルモン療法+体幹部定位放射線治療(SBRT)+密封小線源療法)

  • ②と治療のやり方は同一だが、外部からの放射線照射が、VMATでなくSBRTという方式になる
  • SBRTは、5回通院して照射すれば良い。ただし、正確に患部に照射をする必要があり、便や尿を照射前に、排出させなければならない
  • SBRTは、新しい治療法で、治療実績が余りない

自分の選択としては、自己導尿を長く続けていて、膀胱や尿道が普通の人とは違うのは間違いなく、そこにメスを入れるのは避けたかった事から放射線治療で行こうと決めました。②か③で悩みましたが、私の場合は、期待余命が長い(前立腺癌発覚時の年齢54歳)事から治療実績がある、②の方法を選びました。放射線の説明を受ける時に、看護士の「この病院に来た良かったね。みんな良い先生ばかり」という発言と、放射線の先生に先生の患者さんで過去②を受けた方で再発した方はどの程度いるかお聞きしたところ、400人程度見てきましたが、2人です(数字はうろ覚えです)、ととても少なかった事が判断の決めてになりました。

今日は、この辺で。次回からホルモン療法について書きます。

皆様、良いお年をお迎えください。

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