癌の告知を受けてから、まず見直しを掛けたものは、口にするものの全面見直しを掛けました。
まず、タバコを止めました。大学時代から吸い始めて、30年以上吸い続けていました。喫煙人生の中で、途中3年ほど禁煙できていたのですが、仕事のストレスが高くなり(言い訳です)、飲み会で吸い始めてまた復活してしまいました。1日当たり、1箱~2箱吸っていました。癌になってすぐに止めなければならないと分かっていましたが、止めるのに1か月掛かりました。2018年1月5日に告知されて、止めたのは、2月中旬です。
次に酒です。酒に関しては、飲酒量と発癌のリスクに関しては相関がある事が分かっていますが、元々そこまで毎日深酒するタイプでなく、1日ビール1本+ハイボール程度で満足できます。何日か飲まなくても大丈夫なタイプなので、特に制限していません。飲み会は大好きなので、外で飲むときは結構ガッツリ飲んで自分では飲む/飲まないのバランス取ってるつもりです。
食事の話に行く前に、体重の推移を振り返ってみると、社会人になったばかりの22歳のころは、55キロ位でした。その頃は、いくら食べても全く太らない体質でしたが、2013年には、人生ピークの75キロにまで達してこれではいけないと少し見直しして減少しました。が、リバウンドし、癌発覚直前にはまた70Kgを超え、全面的に食事や栄養面、運動を含めた生活面を見直し、まず減量しよう、と色々と開始しました。以下は記録が残っていた1995年からのデータです。10代の1980年代は、55Kg近辺でしたので、ピークで20Kg増加してしまっていました。

食事内容の見直し
参考にした書籍
食事を見直すにあたり、参考にした書籍は、以下の本です。既に廃版の様で、新しい同じ先生の著書がたくさん出ていますが、中古のリンクを張っておきます。
この本の主旨は、「癌の標準治療である三大治療(手術、放射線、抗がん剤)を受ける事を大前提として、加えて食事で免疫を高める食事療法を行えば、転移したステージ4の癌でも60%以上有効である」というものです。実際に寛解した方の例なども提示しつつどの位の有効なのかもデータを提示してあります。ただ、その食事療法の内容ですが、以下の8ヶ条です。
- 限りなく無塩に近い塩分制限
- 動物性たんぱく質と脂肪の制限
- 新鮮な野菜と果物の大量摂取
- 胚芽成分、豆、イモ類の摂取
- ヨーグルト、海藻、キノコ類の摂取
- レモン、ハチミツ、ビール酵母の摂取
- オリーブオイル、ゴマ油、ナタネ油の活用
- 自然水の摂取
+ 禁煙・禁酒
夫婦共働きの普通のサラリーマンとして生活していた身としては、この厳格な食事を全部実施するのは、厳しかった事(本の中では仕事しながら実践されている方の例もあるのでやる気の違いです。)、自分は幸い転移がない癌であったため、標準治療を補完する位置づけて取り組もうと考え、実践を開始しました。
デザイナーフーズ
癌細胞は、正常な細胞が変異した細胞であり、それまでの生活習慣や食生活によって増殖したもの、と考えると癌細胞と戦ってくれる栄養素を取らねば、という事で抗酸化の面からもデザイナーフーズ・ピラミッドを参考にしました。しかし、このデザイナーズフーズも、臨床的な証拠がないという事で、抗酸化力表示は、アメリカ食品医薬品局(USDA)の表記から削除されていますが、それでも参考にしました。検索すると色々出てきますが、リンク張っておきます。
白米から玄米に
まず主食である白米を胚芽成分をたっぷり含んだ玄米に変えました。玄米は、外皮をそのまま食べるので無農薬の玄米を購入する様にしました。また、今では否定されていますが、玄米に含まれるアブシジン酸が有毒という情報があり、アブシジン酸を消すためには発芽玄米にするべきという情報に基づき、発芽玄米にして食していました。
発芽玄米は、炊飯の前に水に6時間程度漬けておくと芽が出てきます。実際に試して確かに発芽していることも確認しつつ、玄米生活を始めました。さらに、塩と小豆を少々いれて一緒に炊飯することで、酵素玄米になるということで今でも自宅ではそれを食べています。玄米は1週間程度は保温のまま乾燥せず普通に食べられる状態がキープされるので、保存の面からもお勧めです。
玄米に変えてまず体調面での変化は、とにかくガスが出るようになった、です。これには本当に困りました。処構わずお腹が張り、ガスが出てしまう事が多々ありました。また、においが途轍もなく臭くなりました。汚い話ですみませんが、とにかく今までの自分のガスの中で最も臭いにおいです。この現象は、玄米を食べ始めてから3か月程度続きました。玄米に多く含まれる繊維質と自分の腸内細菌が合わなかったのかも知れません。このガスの解消には、同時に始めたサプリメントも功を奏していると思っています。摂取しているサプリメントについては、別記事にしたいと思います。
食用油
オリーブオイルは、癌発覚前からパスタやサラダなどで使っていましたが、発覚以降は基本的に揚げ物にもサラダ油ではなく、なるべくオリーブオイルを使用する様にし、現在まで続けています。また、えごま油もサラダに掛ける様にして、できる限りオメガ3も摂取する様にしています。
ニンニク・キャベツ・人参
先ほどのデザイナーズフーズ・ピラミッドの上の方の食べ物を意識して摂取する様にしました。論文でもこれらの食材が癌予防に役立つ事が明らかになっています。以下の動画を参考にしてください。
糖質制限
糖質は癌のエサ、何故ならば、癌のPET検査でがん細胞が正常細胞に比べて3~8倍のブドウ糖を取り込む性質を利用しているから、という事で糖質制限した方が癌のためにも体重のためにも良いだろうという事で、徹底的に糖質制限開始しました。先ほど白米から玄米にと書きましたが、糖質制限期間中はとにかく玄米すら1日数十グラム程度しか食べない、ビールもノンアルに変えて、出社勤務の時など外出時の昼は、ゆで卵+チキンで済ます、などしたところ、体重変化のグラフの緑の部分にあるように、10Kg程度体重減少できました。
この時期の尿検査では、ケトン体が陽性になって、先生からも糖質制限しているでしょ、と言われました。
ただ、糖質制限だけ行い、筋トレなど運動は全くしていなかったため、この時期に娘から痩せた自分に、「おじいちゃんみたい」と言われたのがきっかけで糖質制限は解除することにしました。糖質制限はとにかく成果がでますが、ちょっと極端な言い方ですが、肌はカサカサでくすみしわが多くなる感じが自分でもしましたので、やられる方はご注意ください。
今は、普通にタンパク質、脂質、糖質(PFC)のバランスを取る様にしていますが、グラフの通り、太りますねぇ。
という事で、食事編はこのあたりで終わりにします。次回は、サプリメントなど摂取しているものについて書きたいと思います。
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