二分脊椎について（７）

ブログを移行したのを機に、せっかくですので、排尿、排便に関して日々苦労している事を書きたいと思います。排尿については、２回に分けたいと思いますが、今日は排尿の１回目。

まず、排尿ですが、毎回カテーテルを使い、自己導尿という形でしています。自力だと気張っても全くでないか、出ても本当に少ししかでないので、カテーテルという管を自分で尿道に挿入して、排出させる、という事を1日、だいたい4～6回行っています。

尿が膀胱に溜まる感覚も普通の方より鈍くなっていて、人生振り返ると、以下の経緯でいろいろ起こっています。

導尿している中で変化してきた事

• 尿が普通の方より多く溜まり、膀胱が大きくなる。最大で1リットル程度は普通に溜まっていました。
• 尿の逆流（腎臓に戻ってしまう事）による腎臓への影響が出てしまいました。右の腎臓が萎縮しています。定期的に診てもらっていますが、酷くはなっていないので、安堵しています。
• 膀胱が大きくなると、反動で膀胱自体が固くなり、溜められる量が減り、かつ、頻尿気味になります。
• 35歳の時に、尻餅付いた際に、少し尿が漏れたのが最初で、それ以降、何もせずとも尿漏れする様になり、それが年々徐々にひどくなっています。今は下着に尿取りパッド（120cc用）か大人用の薄型おむつを付けてますが、多いときは日に2回程度変える程度の尿漏れがあります。
• 尿漏れへの対処はなんとかなるのですが、尿がどうしても汚れるのですが、どうしても普通の尿より圧倒的に臭くなり、尿臭への対処が一番気を使います。酷いと少しの漏れでも臭いがきつい事があり、その場合はすぐにパッドを変えなければなりません。
• 導尿始めたばかりの20代は、発熱し睾丸が腫れるなどしていて、抗生物質を飲んで解熱と尿をキレイにしていましたが、抗生物質への耐性菌が多くなったため、いざという時に使える抗生物質を残すため、今は発熱も睾丸が腫れることもない限り、尿が汚れても抗生物質は担当の先生と相談し飲んでいません。
• 尿の汚れへの対策として、抗生物質ではなく、ビタミンCとクランベリーのサプリを数時間おきに1日分の量を何度も服用しています。尿検査すると細菌数とは変わり無しなのですが、臭いの対策には自分の場合はなるので、肌身離せません。

カテーテルですが尿道括約筋が何年もの自己導尿生活の影響で、固くなり柔らかいカテーテルでは挿入できなくなってきています。変遷は以下の様な感じです。カテーテルには太さがあるのですが、自分は、12Fr（フレンチ）を使っています。

使用してきたカテーテルの変遷

①煮沸消毒して使ってくれ、と言われた最初のカテーテル。さすがに煮沸を頻繁にできないので、煮沸もちゃんとしてませんでした。これにキシロカインゼリーを付けて、挿入して排尿してました。ただ、これは使い捨てではないので、排尿後、どう処理していたのか覚えてないんですよ。こっそりどこかで水洗いしてたんじゃないかと。1980年代終わりまでこれ使っていた気がします。

③使い捨てのカテーテルになってだいぶ楽になりました。2，3本を折りたたんで、キシロカインと一緒にハンカチとかに包んでポケットとかに入れて持ち運んでいました。ただ、毎月定期的に医者にもらいに行かなければならないのが玉に瑕ですが、使った後に捨てられるで、衛生面では良くなるはずなのですが、結論としては、全く変わらず、尿は汚れたままでした。

④半分に折り曲げて携帯可能なこのカテーテルを一番長く使ったと思います。2000年くらいから15年以上使ったと思います。消毒液に浸した状態で持ち運び、使用後は本当は水洗い等が必要でしたが、外出時は洗えないので、そのまま戻していました。なので、尿は汚れたままでした。

⑤何年も自己導尿を続けていると、尿道括約筋？が固くなり、カテーテル挿入時に入らなくなってきました。④もそこそこ固めなのですが、挿入できても尿が出てくるのに、時間が掛かる様になり、そのタイミングで前立腺癌になってしまい、困っておりました。前立腺癌の治療後に担当の先生が変わった際に、新しいカテーテルを教えてくれて、それ以降、これを使っています。消毒液に浸かった状態で、封を開ければそのまま出して使えます。固いので私の状態でもスムーズに排出できます。ただ、ちょっと高めで、毎月3割負担で、11,000円弱掛かります。（毎月1回、150本を貰います。）

今日は、このへんで。